ゲイリー・バートン〜ジェネレーションズ〜
世界的ヴィブラフォン奏者ゲイリー・バートンが若手有望プレイヤーを率いたニューグループ
GARY BURTON - vibraphone
JULIAN LAGE - guitar
VADIM NESELOVSKYI - piano
LUQUES CURTIS - bass
JAMES WILLIAMS - drums
GARY BURTON - vibraphone
ゲイリー・バートン(1943年生まれ)は6歳でヴァイブラフォンの演奏を始め17歳にレコーディングと演奏活動をスタートさせ、ジョージ・シアリング、スタン・ゲッツなどのバンドでツアーやレコーディングを行なった後、1967年にゲイリー・バートン・カルテットを結成した。40年以上に渡るミュージシャンとしての活動を通じ、50枚以上のアルバム制作と5つのグラミー賞を受賞した。2003年には小曽根真と今回来日の17歳のギタープレイヤーJULIAN LAGEを含むニューアルバム 『GENERATIONS』をリリース。今回来日するゲイリー以外のメンバーの平均年齢は19歳。2005年にはこのメンバーでのレコーディングアルバム『NEXT GENERATION』をリリース予定。
JULIAN LAGE - guitar
若干17歳で, Julian Lageはすでにジャズの世界で確固たる地位を確立し、その実力の高さを証明してきた。5歳の時にときにギターを弾き始め、はじめはブルースばかり弾いていたが、すぐにジャズに興味をもち、11歳のときにはその実力を買われ、Gary Burtonのグラミー賞受賞のときのテレビ放送での演奏に共に出演した。間もなく、彼はGary Burtonに誘われ、彼と共に様々なステージに立つことになる。2003年にはJulianはGary BurtonのGENERATIONS CDのレコーディングに参加し2005年にリリースされるNEXT GENERATIONSというCDにも参加した。その間、Julianは学校に通いながらもCharles Lloyd, John Abercrombie, Dave GrismanやBilly Higginsなどの著名なアーティストと共に演奏を重ねていった。頻繁にSan Francisco Jazz FestivalやMonterey Jazz Festival、そしてNewport Jazz Festivalでも演奏をしている。現在地元カリフォルニアのSanta Rosaの高校に通いながら、Gary BurtonのGENERATIONS quintetというバンドと共にツアーを展開している。Julianはその年齢に見合わない、成熟した音楽センスと才能を存分に発揮し、 GENERATIONS quintetに自分の曲を何曲も提供している。Gary BurtonのバンドのギタリストにはLarry Coryell, John Scofield, Mick Goodrick, Pat MethenyやKurt Rosenwinkelなどの実力者が参加してきたが、その中にJulian Lageの名前を加えてもなんら遜色はないだろう。
VADIM NESELOVSKYI - piano
GENERATIONS quintetのピアニスト、Vadim Neselovskyiはウクライナのオデッサで生まれ育ち、その後、17歳のときに家族と共にドイツのダーマンドに移り住んだ。幼いころからクラシック音楽の教育を受けていたが、10代のときにはジャズに転向していた。ドイツに引っ越してからすぐに地元のジャズ業界で有名になりDusseldorf Jazz RallyやMunich Jazzfestなどのジャズフェスティバルに参加した。数年後、彼は意を決し、アメリカのBerklee College of Musicに入学、2004年に卒業した。在学中に彼はGonzalo Rubalcobo (デュエット), タイガー大越、そして Teri Lyn Carringtonらと演奏をし、その後Gary Burtonのバンドに参加した。彼は自分のカルテットも持っており、そこで自分の作曲した曲を披露している。Vadimはその作曲者としての経験と、クラシックの素養からか、非常に独特なソロのスタイルを持っている。彼はバンドに華やかな音を加えてくれるピアニストだ。
LUQUES CURTIS - bass
ベーシストLuques CurtisはChucho Valdez, Bobby McFerrin, Donald HarrisonやRalph Petersonを始めとして、多くの著名なジャズミュージシャンと共に演奏をしている。アメリカ、コネチカット州のハートフォードで、音楽家の家庭で生まれ育った。彼の2人の兄弟は両方ともミュージシャンであり、3人で結成したThe Curtis Brothersというバンドで頻繁に演奏をしている。Berklee College of Musicの卒業生でもある彼は、スイスのMontreux Jazz Festival、キューバのHavana Jazz Festival、そして、カナダのToronto Jazz Festivalなどの有名なフェスティバルに参加している。彼はアメリカ、ヨーロッパ、そして、日本でもツアーを行っている。Gary BurtonのGENERATION quintetには2004年の6月からバンドの一員として参加している。彼は非常に印象に残るソロプレイヤーだが、同時に、バンドにとって絶対に欠かすことのできない、美しいハーモニーと確かなリズムをバンドに与えてくれる存在だ。
JAMES WILLIAMS - drums
James Williamsはジョージアのサバンナで牧師だった父の影響を受け、教会でその音楽的影響を受けた。彼は多種多様な楽器を演奏することができるが、カリフォルニアのモントレーへ家族で引っ越したのを期に、ドラムセットに落ち着き、地元の高校のジャズバンドで演奏をした。その才能はボストンのBerklee College of Musicで開花する。若干21歳であるにもかかわらず、彼は多くのジャズフェスティバルに参加し、Wynton Marsalis, Christian Scott, Patrice Rushen, Dave Koz, George DukeやボーカリストのNneena Freelonなどの著名なミュージシャンとも共演を果たしている。Montreux Jazz Festival, Umbria Jazz, Vienne Jazz Festival やToronto Downtown Jazz Festivalへの参加を兼ねて、アメリカやヨーロッパ、そして日本でツアーを行った経験を持つ。よく言われるように、バンドで、ドラマーという役割は、他の誰よりもバンドメンバーの音を最大限に引き出すことができる。そしてそれが間違いなくJamesの演奏スタイルなのである。彼は創造性豊かで新鮮な演奏をするが、常にその演奏でバンドをひとつにまとめている。